第4世代の不可能立体(2015〜)

鏡に映すと一部が消える「透身立体」


 鏡に映すと一部が消えたり、新しい部分が現れたりする新しい立体錯視を発見しました。 変身立体   の作り方と同じ原理を、少し異なる方法で応用することによってできたものです。

 ここでは、正六角柱を横向きに立てた形を例にあげて、透身立体の様々な振る舞いを紹介します。以下に示す画像は、コンピュータグラフィックス技術などを使った加工はまったく施していません。本当に存在する立体の後ろに鏡を立てたシーンの実写画像です。元の立体と鏡の中に映る姿が様々に変わる様子をご覧ください。


「透身立体VH」

 元の立体は、正六角柱を横向きに立てた形をしています。そして、その一番下の板の上ににわとりが立っています。しかし、鏡の中では、この立体の下半分がにわとりと一緒に消えてしまっています。まるで机の下にめり込んだかのようです。でも、机に仕掛けはありません。どこへ消えてしまったのでしょう。 この立体の 紙工作用展開図はここ   です。


 多様な透身の術を楽しんでください。



「透身立体HV」

 鏡に映すと、上半分が消えて、下半分だけが残ります。上半分は、鏡の中では透明になってしまったように見えます。


「透身立体 VH with Bar」

 鏡に映すと、正六角柱の下半分が消えます。立体の下半分が机の下にめり込んでしまっているように見えるのではないでしょうか。


「透身立体VHV」

 元の立体は、正六角柱の上半分だけからなる構造ですが、鏡に映すと、そのうえにさらに正六角柱がもう一つ積み上がって見えます。


「消えるにわとり」

 立体自体は、鏡に映しても何も変わっていません。素直に映っています。でも、にわとりが1羽消えてしまっています。これは、一部が消えると同時に,別の部分が現れるという意味で、透身術が2重に使われた結果なのです。


「消えるにわとり2」

 立体自体は正六角柱で、鏡に映しても何も変わっていません。素直に映っています。でも、にわとりが1羽消えてしまっています。


「透身立体HVH」

 元の立体では、正六角柱の半分しかありませんが、鏡の中では1個半に増えています。すなわち、元の立体にはなかった正六角柱の上半分が鏡の中に現れ、さらに,その上半分と同じ構造が、正六角柱の下にもう1個現れています。


「透身立体HVHV」

 元の立体では、正六角柱の半分しかありませんが、鏡の中では正六角柱2個に増えています。


「透身立体VHVH」

 元の立体は、正六角柱が2個積み重なった形をしていますが、鏡の中では、全体の上の4分の1だけが残っています。それ以外の部分は、2羽のにわとりと共に机の下にめり込んでしまったように見えます。


「透身立体HV」

 元の立体では、正六角柱の上の半分だけがあります。でも、鏡の中では、正六角柱の下の半分が現れて、しかも元の立体の上に乗っています。



「上下入れ替わりの術」

 元の立体は、正六角柱の上半分ですが、鏡の中では下半分に入れ替わっています。


「飛び乗る雄鶏」

 正12角柱を横向きに立てた立体がそのまま鏡の中にも映っています。でも、元の立体の一番下に立っている雄鶏が、鏡の中では一番高いところに飛び乗っています。この錯視は、日本基礎心理学会主催の 第7回錯視コンテスト(2015年)で入賞 しました。


透身立体の動画


 透身立体の秘密を、電子書籍にまとめました。  

「変身立体2:鏡に映すと現れる!消える!入れ替わる!透身する立体の秘密」

次の二つがありますが、同じものです。